自然の歩みのごとく
起きてきたことを、
受け入れ
抵抗がない。
例えば、今回、小さな交通事故にあった。
軽く追突されたが、けが人はいない。
バンパーが取れた。
ドライバーさん達は、車を道路脇に止めた。車を降りたかと思うと、もう道端に転がっていたワイヤーを拾っていた。
そして、早速装着。
追突事故の話し合いは、その場で穏やかに行われ、5分で終わった。相手が過失を認め、弁償するとのこと。保険は、手間や日数がかかりすぎるからと利用する人はあまりいないそうだ。
どんどん拡大する中心部は、
朝晩、車の大渋滞。
交通規則といえば、互いにクラクションを鳴らし合い
注意を喚起しあうことくらいに見える。
交差点で道をふさいでいる車がいても
声を荒げる人はいない。
自然の歩みのごとく
たゆまず
無理せず
でも着実に家ができていく。
システム・キッチンだって
手造り。
配線も、配管も。
学校で教わるなんてことはなく
どうやら子どもの時から大人のやる
ことを見よう見まねで覚えていくらしい。
「駐車違反だからと警官にタイヤの空気を抜かれてたから、直すのに時間がかかって、食事の時間に遅れちゃった。」
と言ってレストランに入ってきたドライバーさん達の表情には、
さほどの困惑や怒りを感じられなかった。