(一つ前のブログ記事からの続きです。)
最近見たドキュメンタリー映画「おだやかな革命」は、
そんな本来の「ゆたかさ」を知っている人たちが、
日本の各地方で繰り広げている新しい生き方、暮らしを綴っています。
監督は、以前ご紹介した「よみがえりのレシピ」の渡辺智史さんでした!
パンフレットを開いてみると
自然エネルギーによる地域再生。
これからの時代の「豊かさ」を巡る物語。
それはもう おだやかに始まっています。
とあります。
本当に始まっているんですね。
自らの心がよろこぶ方に、山、川、森、大地の輪の中で生きることを選択し、
知恵をしぼり、手作りの暮らしを始めている。
そして、そこに活かし合う小さな輪ができ、その笑顔の輪が広がっていく。
勇気をもらえる映画です。
希望がひろがる映画です。
各人の心根とその展開は素晴らしいのですが、
中でも印象に残ったのは、原発事故の被害にあった飯館村の小林さんでした。
飯館村の自然の美しさが胸にしみます。
そして、そこを故郷とする小林さんの大地を思う心が
決してあきらめず、再び帰って暮らす道を探し、
他の村民のことも視野に入れた大きな道を開いたことには、驚嘆しました。
同時に、原発施設で作られている電力のほとんどは首都圏向けのものであるのに、
こんな美しい村に重大な被害が及んだことを、首都圏に住む者として、
改めて申し訳ないと思いました。
それでも小林さんたちは、
補助金に頼らず地域の自立のために行動し続けているそうです。
こんな厳しい状況の中でも、
手作りの新しい時代は始まっているんですね。
自らの心がよろこぶ方向へと
手探りで歩む時が来たんですね。