SECMOLの創設者でもある、ソナム ・ワンチュクさんにお会いすることができました。
超多忙な彼に会えたのは、今回のツアーの主宰者「ふる里の夢みのり」代表の三浦裕美子さんのご尽力と、ツアーメンバーに、自然塩普及活動をなさってきたオーシマオーシャン・ソルトの坂本章裕さんがいてくれたからでした。ワンチュクさんは、「ソルト・マンに会いたい。」ということで、その朝、飛行機で飛んできてくださいました。
彼は、環境分野などで数々の賞を受賞した「人口氷河プロジェクト」に私たちを案内してくださいました。
とても楽しい方で、地域を、地球をみんなで幸せに生きるアイディアがポンポン出てきます。
人口氷河のクラウド・ファンディングは、世界中の人々が それぞれの地域で、気象の変動に取り組むことのきっかけとなっていったらいいとの思いもあったそうです。
ラダックは全体的にゴツゴツした岩に覆われた乾燥砂漠地帯ですが、この人工氷河も
砂漠に作られました。この砂漠を緑化して、ユニバーシティ・タウンにするという壮大な構想の第一歩が、この人工氷河プロジェクトだそうです。
終始微笑みを絶やさないワンチュクさんからは、故郷ラダックへの想い、そして私たちみんなの故郷、地球への想いが伝わって来ます。
学校を真に人生を変える経験をする場所にしませんか?
朝食に誘われたのは、素敵な農家のダイニング・ルームでした。ラダックを訪れる人々が農家にファーム・ステイすれば、農家に経済的な安定をもたらし、ラダックの伝統文化を理解してもらえる機会を提供することができるーーこれも計画進行中のプロジェクト。
ワンチュクさんは続けます。
「わたしは、問題解決が好きなんです。
エジュケーションは、
問題を解決していき、世界を幸せにしていくんです。
学校をリアルな人生経験をするところに変えていきませんか?
若者たちが実際にやってみて、実践してみて、学び、問題解決をする〜ーー
真に人生を変える経験をする場所にしませんか?
人々のユニバーシティなんです。
そこでは、学生も、子どもたちも、みんなで手を携えて、
高等教育の場を手作りで作っていくんです。
新しいエジュケーションのやり方です。
今、計画中のユニバーシティーでは、
机上の学問ではなく、実際に事業を手がけ、運営する,実務に携わる
ーーLearn by doing (実践しながら学ぶ)
それぞれの学部は、知識を教える部分と実践する部分があります。
例えば、建築学科では、実際に建物を設計し建築する
観光学部では、ホテルやファームステイを提供する
Learn and Earn 学びながら、実践する、収益を得る
それで、ユニバーシティーの運営資金を賄う
学生は、授業料を払う必要はなく、彼らのcreativityで参加し、
実際に運営、働くことから学び、そこから収入を得られる。
まさに、手作りの大学です。」